議会報告

  • 2021年03月19日
    本会議

    苦しむ市内事業者追い込む姿勢正し、今こそ直接支援を

     神戸市定例市議会本会議が3月19日にひらかれました。林まさひと議員が登壇し、神戸市一般会計補正予算案のうち、新型コロナウイルス感染症対策について議案質疑をおこないました。

    質疑項目
    1.新型コロナウイルス感染症対策について
     ①市内事業者への支援について
     ②医療機関への支援について


     新型コロナウイルス感染拡大にともなう二度目の緊急事態宣言発令による営業時間短縮の要請と不要不急の移動自粛で、市内の事業者はたいへんな苦境に立たされています。神戸市では新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金として約15億円の補正予算が計上されていますが、飲食店などが対象で、多くの事業者に支援が当たりません。林議員は、今困っている事業者へ行き渡るように支援対象の拡大を求めました。

    答弁ダイジェスト

     林議員:市長も「切れ目ない支援を」と言っているが、実際に協力金の対象から外れる業種が多く、どの支援も50%減という線引きで高い壁に阻まれている。
     今西副市長:国でも特に困っている事業者への支援策ということで一定の線引きがされている。無利子無担保の融資や様々な支援策を活用してコロナを乗り切っていただきたい。
     林議員:国は融資だけでは救えないと判断し、直接支援を決断した。「これ以上借りれない」「返せない」と苦しんでいる事業者の声を聞いている。市内の中小業者を借金漬けにして追い込むような姿勢でよいのか。
     今西副市長:資金繰りは事業が継続する上で大切な観点だ。ウィズコロナ・ポストコロナをにらんだ業態に変える支援策も措置している。
     林議員:50年以上も神戸の地場産業を誇りをもって支えてきた方に業種転換しなさいというのか。今コロナで苦しんでいる中小業者に区別なく直接支援の手を差し伸べるべきだ。



    あってはならない!! ボーナスカット
    市独自で医療支援拡大を

     神戸市は、医療の最前線で奮闘する医療従事者の活動を支援するための寄付金を募集する『こうべ医療者応援ファンド』へ5000万円を拠出する補正予算を提示しました。この支援の対象はコロナ患者を受け入れた医療機関に限られています。林議員は「ボーナスカットされ、厳しい状況にあるのはコロナ患者を受け入れた医療機関だけではなく、受け入れていない医療機関も同様だ」と強く指摘し、市の独自支援の拡大を求めました。

    答弁ダイジェスト

     恩田副市長:(ファンドで)少しでも医療従事者の応援に繋がればと考えている。まずは国の責任で財政支援をおこなうよう要望していきたい。
     林議員:コロナ患者を受け入れていない医療機関でも感染防止策での空床確保や人件費で減収となる。市長は「ボーナスがカットされているのは心が痛む」とツイートしている。今回の補正予算では、コロナ患者を受け入れていない病院の医療従事者には支援が届かない。苦しみがわかったなら同じように支援すべきだ。
     恩田副市長:感染防止整備は国の補助金が出ている。経営状況が苦しいのは承知しているが、補填に充てていただければと思う。
     林議員:神戸市の独自支援も拡大すべきだ。コロナウイルスはどこにでも影響を与えている。このファンドの対象にならない、コロナ患者を受け入れていない医療機関の医療従事者も大変な苦労をしている。ぜひとも支援の拡大をしていただきたい。

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